難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)に対する嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件で、大久保愉一(よしかず)容疑者(42)=仙台市泉区=と、山本直樹容疑者(43)=東京都港区=が当日に女性宅を訪れた際、付き添いのヘルパーに偽名を告げていたことが捜査関係者への取材でわかった。京都府警は、2人が身元の発覚を免れようとしたとみている。
捜査関係者によると、2人は昨年11月30日、別々に京都市内に入り、中京区の女性宅のマンション近くのホテルで合流。女性は24時間態勢で介護を受けており、応対したヘルパーに知人をかたって入室したとされる。ヘルパーは女性から「知人が来る」と事前に知らされていた。訪問記録に名前を書くよう求め、2人は偽名を記したという。
面会の間、ヘルパーは隣室に移り、2人は10分程度で退室した。その後、ヘルパーが女性の様子を見に行くと、呼吸が止まった状態だった。死因は急性薬物中毒で、胃から女性がふだん使っていない鎮静薬の成分が検出されたという。
2人はその日のうちに、JR京…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル